前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

前和光市長の松本武洋です。
和光市政での経験を活かして、地方創生や地方自治の研究や教育を通じて世の中のお役に立つべく、教員として地方の現場を歩いています。
市政の現場は離れましたが、和光市を全力応援しています。

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豪雨災害の原因となった阿武山へ

大学の同僚の先生とともに、例の豪雨災害の原因となった阿武山へ。登ってみて、ふもとを見下ろしてみて、角度の急さとか、稜線の植生とか、いろんなことを感じました。
実は、広島市周辺の山々でも、気流とか位置の関係で山の中の湿り気とか植生も違うんですよね。
権現山から阿武山は、標高が600メートル近くもあり、また直接の周囲に山がないことなどから、わりと雲がかかっていることか多く、降雨量も隣の武田山よりは多いとされています。だからこそ、例の豪雨災害では水分を多く含んで崩れたわけです。
ちなみに、阿武山は危ない山、という文字通り危険地名であり、例の誤振り込み事件の阿武町なんかも同じ由来の町名といわれています。頂上は貴船神社という水の神様がまつられるなど、江戸時代の人々が強く認識していたまさに危険地帯であることを痛感します。
危険地名をイメージの良い地名に変えるのって犯罪的ですが、麓には水泥井改め緑井という地名があるんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”「3.11」から10年”

東日本大震災から13年。あなたの備えは風化していませんか。今日は鎮魂とともに、備えを再確認する一日にしたいですね。


私の受けた誹謗中傷にかかる刑事告訴の結果は「嫌疑不十分による不起訴」。「嫌疑なし」ではありません

(刑事事件という性格上、元被疑者のプライバシーに配慮して事件を特定せず、匿名で書いておりますので、やや表現が分かりにくいことをご理解ください。)

私は現在、市長在職中の事案に関し、たび重なる誹謗中傷を受けており、被害を踏まえてある被害案件にかかる刑事告訴を行いました。しかしながら、公職を務めていた関係で、私に関する誹謗中傷事件の刑事告訴は、受理されたものの、嫌疑不十分の不起訴処分となっています。

もっとも、嫌疑不十分であって、先方(元被疑者)に問題なし、とされたわけではありません(あくまで「嫌疑不十分」であり「嫌疑なし」ではありません。ちなみに、その旨の検察発行の書面も所持しています)。

元被疑者は、検事から丁寧に指導を受け、不起訴に誘導してもらったようなことをSNSで喧伝し、それをふまえた第三者による宣伝ビラが和光市内で配布されているようなのですが、担当検事に確認したところ、そのような誘導の事実はないということです(もちろん、勝手に被疑者が都合よく解釈してしまう可能性はもちろんあるし、検事もそう言っていました。ただし、いかに都合よく解釈しようとも、検事がそうではないと言っているので、これが事実です)。

事実は、私の告訴が受理され、警察と検察が捜査をした、ということです。

嫌疑不十分の不起訴処分の場合、警察により書類送付され、検事の捜査の対象となった事実は一定期間、公の記録として残ります。
今後、民事で私の受けた被害を明確にし、結果については後日、分かりやすくご報告したいと考えております。


ちなみに、私は市長時代、リーガルリスクについて、顧問弁護士に相談しながら仕事をしてきましたし、公職を退いた後も、弁護士のアドバイスを受けながらこの事案に当たっています。

また、今後も適切な証拠を入手し次第、適宜、法的な措置を取りますので、証拠物件をお持ちの方はご一報願います。
いくら多数派を形成して事実を歪めようとしても、事実は変わらないのです。なぜなら、多数決はその意見がその集団の中で多数であることしか示さないから。これは当然ですね。
多数派が認めたことでも法的に誤っていれば、当然に覆ることは、今般の国会議員の裏金問題でも明確になっています。

 

地位財と非地位財、そして権力

1.地位財とは「持ってる自慢」ができる財

 

地位財(Positional good)、なんて言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

地位財とは、その価値が「どれだけ限られた人しか持っていないか」で決まる商品やサービスのことです。

「持っている人が少ないほど価値が高まるステータスシンボル」として認識される財のことです。

ダイヤモンドやヴィトンのバッグなどのブランド品、高級住宅地に住んでいるという事実などは、みんなが持っていないからこそステータスが高いとされ、価値(≒価格)が高くなりますね。
他にも、地位財と考えられるものは色々あります。たとえば、フェラーリなどの高級スポーツカー、ノーベル賞に代表される褒賞、地域で尊敬される難関高校を卒業したという事実、など、さまざまなコミュニティの中で「持っている人が少ない」ものがそれです。

会社というコミュニティでは、上位の役職が地位財としても扱われるのですが、その魅力が絶大なものだった昭和期と比較すると、昨今は魅力と仕事の大変さ、待遇などを勘案して上位職を求めない人が増えています。

このように、コミュニティ、文化、時代によって何が地位財かは変わるのがおもしろいところです。

一時期話題になった「アルファブロガー」なんてのも地位財の一種なんでしょうね。

ちなみに、経済学的には、地位財は保有/消費することで得られる満足度が、「他の人がどれくらい同じものを保有/消費しているか」にネガティブに影響を受けるもので、要するに「みんなが持ってたらつまらない」ものとも言えます。
「人より目立ちたい」「特別感を出したい」という人間の欲求に応えるのが、地位財です。

 

2.地位財として公職を求める人々

 

昨今、政治家の政治資金の問題が話題ですが、そもそも政治家になる動機は人それぞれです。

政治家になってまちを良くしたい、面白い地域づくりがしたい、という人もいれば、公職を地位財として捉えている人もいます。

地位財として公職をとらえる人は、より上(つまり、地位財として価値の高い公職)を常に目指します。

一方で、そうではない動機で公職をとらえる人は、その公職が実現できること、やるべきことを愚直に追究することになります。

政治資金と裏金の問題は、まさに裏金を作ってそれを利用し、より希少な地位財としてのより高い公職を狙おう、という人の欲求が背景にあるのではないでしょうか(もちろん、それだけではない様々なものを公職から得る輩もいます)。

 

ただし、地位財の実質はというと、背景にあるのはあくまでも他人との比較であったり、そこから得られる優越感だったりします。

つまり、社会の多数派がその価値を認めない、その価値観を基礎とした競争から降りる、ということになれば、そこには何も残らないことになります。

昭和期ならベンツに乗っていれば社会の多くの人々が羨んだかもしれませんが、令和になり、ベンツに載っていると「ガソリンの外車が好きなのね」という評価が一般的でしょう。

 

3.公職の地位財としての魅力がもっと低くなれば、適切な人が公職を目指すかも

 

何が言いたいのかというと、社会の大多数が公職を「偉い人」(=地位財)と認識しないことこそが、地位財としての公職の価値を下げることにつながるのだろう、と思うわけです(もちろん、昭和期と比較すると今でもずいぶん下がっています)。

昨今は会社の管理職でもそうですが、管理職は管理職という機能に過ぎないわけであり、政治家もまた、地位財としての評価が低くなれば、公職ごとの機能に着目した適切な人が公職を目指すのではないかと思われます。

 

4.地位財としての身長と容姿

 

そうそう、地位財として特殊なものとして身長があります。

イリア・ソミン(Ilya Somin)は遺伝病対策や民主主義と合理的無知の観点から、デザイナーズベビーの可能性を積極的にとらえる論考をしていますが、そこで彼は、地位財としての身長とデザイナーズベビーの関係で、競合する同性よりも背が高いことでメリットが得られるからといって、遺伝子強化を利用して身長を高くすることに関して、良くない遺伝子強化の利用法である、と警鐘を鳴らしています。

同様に容姿も地位財ですが、こちらは整形によって容姿を変える、という手段を利用する人がおり、なかには依存症になったり事故で命を失う人もいます。

 

5.地位財テストで無駄な消費を省く

 

もう一つ、本筋とは関係ない話ですが、私も50歳を過ぎて墓じまいまでは行きませんが、シンプルに生きたい、という思いが強くなっています。何かを消費したい、所有したい、と思った時に私は「それはもしかしたら地位財ではないだろうか」「地位財ならやめておこう」という「地位財テスト」でものを買う際のゴーサインを出しています。

なお、この地位財テストですが、若いシングルの、さらにこれからパートナーを探す人にはお勧めしません。

地位財は、パートナーを求める生殖期の哺乳類、鳥類、昆虫等の派手な装いと同じで、やはりある程度その点を頑張ることには意味があるからです。もちろん、地位財はコミュニティ内での価値があれば十分ですから、サークルで一番おしゃれ、とか、その程度で十分なのですが、基本的にはその範囲で無理のないレベルで頑張っていただければと思います。

ちなみに、「地位財的なモノを否定するコミュニティ」ではいかに地位財から脱却するか、という競争で得たカーストそのものが地位財になるのではないかと思われますが、きりがないのでここまででやめておきましょう。

再掲”阪神大震災から13年~私の歩いた震災直後の神戸追憶レポート”

今年も鎮魂の日がやってきました。

 

2008年の投稿のリブログです。

あらためて、被災直後を生き延びる備えはできていますか。

その場所に寝ていていいですか。

もしもの時に家族と連絡は取れますか。

 

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