前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト -465ページ目

憲法9条について「護憲」の皆さんに提案

そろそろ憲法記念日ですね。護憲の皆さんに戦略的メッセージです。

今の憲法9条について、政府としてはかなり強引な解釈をして、自衛隊を正当化しています。

基本的に護憲の皆さんの解釈の方が条文の文言に忠実です。ただ、条文をもう少し変えれば、あのような自衛隊を正当化する解釈は不可能になります。もし本当に皆さんの意見が本当に正しいと思うなら、そちらの方向での憲法改正をお考えになったらいかがでしょうか。平和憲法の完成のための改憲です。

戦前、自分たちが戦争へと国民を煽り立てた、と反省している一部大手新聞の皆さんは大いに反省しているに違いないですから、全面的にバックアップしてくれると思いますよ。


冗談はさておき、私は日陰にいて、日本のために日々、訓練している自衛隊の皆さんに敬意を表しています(和光は自衛隊の町で、自衛隊が身近です。正直訓練も大変そうで、幹部の方を見ていても現場の方を見ていても、やはり正当な位置づけが必要であると思うのです。だから、自衛隊の位置づけは法的にも何らかの形でもっと明らかにする必要があると思います。なんでもなあなあでごまかし続けるのは日本人の悪い癖です。今のような扱いでは、自衛隊の士気だって上がりません。


全ての戦争は自国の防衛という名目で行われた、という格言もあり、自衛隊を防衛軍にするのがいいのか、というと私はストレートには賛成できかねるのですが、うまい方法でこれまでのいわゆる軍隊と自衛隊の違いを明らかにできればいいですよね。


イデオロギーに振り回され、まともな議論ができない日本の憲法論議、私はそろそろやめてほしいと思います。自由に発想できない人々は不幸です。そして、その不幸な人々が日本人の言論の自由を奪っています。

今日は小学校英語教育の視察(授業参観)で行田へ

行田市の中央小学校に英語の授業の授業参観に行ってきました。

英語を小学校で教える特区と少人数学級特区を登録している行田市ですが、市長さんの話ではやはり教育に力を入れているとのお話。街づくりは人づくり、まあ、定番の決まり文句なのですが、予算を大規模に投入してやっている熱意を感じます。(金さえ突っ込めばいいというわけではないですが・・・。)

授業では、担任の先生、アシスタントイングリッシュティチャー(AET)の先生と、ボランティアさんの3人で行います。

まず始まりの歌、そして今日のテーマを朗読、繰り返し、その後、リズムボックスのリズムに乗って繰り返し、手作りのカルタを使ったゲーム、対話の実践、終わりの歌、という内容で、とにかく英語のリズムや発音、外国人に楽しく慣れよう、という内容でした。

楽しそうに見えたし、参加して私も楽しんだのですが、内気な子供には恥ずかしいようで、こっそりある議員が子供に「英語好き?」とたずねたら、「びみょー」という答えが返ってきたそうです。

また、教材やカリキュラムなど業者丸投げの市もあるようですが、ここでは全て手作りです。(春日部、岩槻を参考にしたそうです。)

特区としての授業は今年からで、始まったばかりなのですが、昨年も総合学習の三分の一を英語活動に充てていたため、それなりに準備ができていたそうです。

授業は専用の部屋で行い、雰囲気作りにも努力しているとのこと。確かに小学校というより、学童保育のような部屋でした。

年間授業計画を作るなどの役割は担任が受け持つため、大変そうでした。

また、ボランティアは定員の3倍も集まったようで、面接して決めたそうです。

ボランティアは一回3000円という交通費程度のお金で来て下さるそうで、ボランティアの方も楽しそうでした。

費用は人件費以外に全市で500万円~600万円かかっているとのことです。

一部議員からは、「役に立っているのか」「成果は」という質問がありましたが、市長さんは子供が楽しく英語に慣れ親しんでくれればいい、という「答弁?」でした。

小学校の英語に成果を求めることには無理がある、私はそう思います。

また、うまく授業を行えば、コミュニケーションのトレーニングにもなると思います。それにいくら使っていいかは議員がしっかり市民の意見を受け止めつつ判断すればいい。

特区を取るほどのものか、というのは私には判断がまだつきません。すくなくとも、「これは特区をとって今すぐやらねば」とは思えませんでした。むしろ、細かい工夫のところで和光市の小学校における総合学習の時間の英語教育に活かせる部分はないか、と振り返っています。

そうそう、行田名物ゼリーフライと十万石を食べました。美味でした。

「公務員=悪党」という決め付けの愚かさ~やる気をそぐのもモチベーションを高めるのも市民

◎公務員=市民の敵?

大阪市役所のヤミ給与事件以来、公務員=悪党、月給泥棒」という決め付けが再び市民に流布しています。でもね、公務員も皆さんと同じサラリーマンですよ。優秀なのもボンクラもいます。悪いのもまじめなのもいます。一緒くたにして、アホバカと叩けばまじめな人もやる気を失います。結局、税金が無駄になります。それなのに、あまり根拠もなく公務員叩きに狂奔する一部の議員、そして、それを見て拍手喝采する市民、という図式すら珍しくありません。

何より、本当に市役所の公務員は暇人ばかりなのか。実は部署によってはかなり多忙です。世間の公務員批判の一部は思い込みやマスコミによる洗脳です。何より、公務員の高給を批判しているマスコミの高給をご存知ですか。大手の新聞やテレビ、雑誌社の給与は今や大銀行以上です。別に高給でもいいのですが、マスコミは保護された規制産業だということも知っておいていただきたいと思います。それゆえの高給なのです。

悪事は止めさせなければならないし、ヤミ給与は詐欺、泥棒ですから、しっかり処断するとして、「公務員はアホバカ」という決め付けは止めましょう。


◎せっかくなのだから、気持ちよく働いてもらいたい

人は気分の生き物です。

気持ちよく働かせるのも議会や市民の役割です。

ちなみに、公務員の監視にわざわざ市民が出張るのは異常事態です。普段は議員に任せましょう。何のために予算の1%もつかって議会を持っているのかわかりません。そして、議員の言動にはよく注意しましょう。


◎職員や市長の悪口は、市民受けはいいものの・・・・

議員として職員や市長の悪口を言ってさえいればそれなりに受けはいいのですが、受けるために議員をやっているわけではありません。議員のうそやごまかしを見破るのは市民の仕事です。話は必ず複数の議員から裏を取るなど、方法はいろいろあるはずです。


◎でも役所は小さいほうがいい

公務員は税金を預かる大切な仕事なので、あまり待遇がひどいのはまずいと思います。また、税金を公正に扱うためには、ややこしくても手続きを守って仕事をすることを求められます。正義というより、手続きの正しさを守ることで、万人がある程度納得しうる行政が実現します。
つまり、公の仕事というのはコスト高になる運命です。だからこそ、役所は本当に必要なことだけをすべきなのです。

グルーグマンの『良い経済学悪い経済学』(日本経済新聞社)再読

最近、暴論が世間受けする現状を見て、「こりゃグルーグマンから学んで対処せねば」と思い、古い本(1997年)なのですが、再読してみました。

内容は、国と国が企業同士のように大競争をしている、というレスター・サローなどの説は論理的に、また、データ的に大嘘である、というもので、実際に、その論証をし、反論も論駁するという内容の本です。こんなに他人を切り捨てていたら、嫌われるだろうと思いますが、「友人を増やそうとは思わない」グルーグマンは徹底的に暴論を撃ちます。


著者は、「正当な学問的な努力をすれば理解できる、とっくの昔に論証されている事実とは反対」の、しかも「一見数字に基づいていてまともに見える、変な議論」が一般受けしてしまう事実について、「人は努力を怠る怠慢な存在だ」と述べます。つまり、経済学の基礎的なテキストを読めば「大競争」は怪しいと分かるはずだが、それより努力しなくてもそれらしいことをいえる「大競争」の側に加担すれば人は楽をして格好を付けられるから、そちらを選ぶものだ、というのです。グルーグマン、凄い度胸です。

そして、何となく論理的そうだが実は粗雑な暴論を振りかざす人々(しかも決して「アホ」とは言いがたいそれなりの地位にある人々)が確信犯なのか、あるいは本当に間違っているのか、と問います。


ちまちまと中身について説明してもしかたがないのですが、要は、「あんたら騙される前にちょっとは勉強しろよ」という内容で、とても不勉強な私には真似のできる内容ではなかったと、読みながら思い出しました。

騙されない程度の知識が身につくよう、努力ぐらいはせねば、というのが私なりの結論です。


ちなみに、議会で無茶な(まともな論理とかけ離れた)持論を展開する議員がいて、役所の人には「おいおい放っておくの?」と言いたくなる場面がありました。役所の人に「どうなの?」と聞くと苦しそうに笑っていました。ただ「じゃああんたが指摘してやれ」と言われると躊躇します。正面を切って明らかにおかしいことを指摘するには日本人は元々向かない気がします。それでも、明らかに変なことは変だと言うべきなのでしょうね。市民をミスリードしたり、騙すことになるのは心外ですから。

グルーグマンの数千分の一の能力なので数千分の一だけでも論駁するよう、努力します。

ちなみにここまで中身についてコメントしていなかったので一言。

国際競争力を叫ぶ人は内需のことを無視しているのではないか。貿易はすべてではない、と「国際競争力」の幻想をばっさりと切っておられます。日本とアメリカでは事情は違うにせよ、これは大切な考え方です。

血液型占いが韓国に進出~韓国のB型男性にも迷惑がかかっているようです

最近、韓国でも血液型占いが大流行、B型男性への差別が問題になっているとの報道がありました。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050414-00000686-reu-ent  


◎血液型占いとは

能見正比古氏が普及した血液型占いは、膨大なデータを集めた成果と言いつつ、かなりご都合主義な解釈が多く、批判を受けています。何しろ、能見氏は少しずつ血液型ごとの適性などをいじっているのです。

そもそも人間の性格が4種類というのも乱暴です。血液型にもABO法以外にいろいろあるのですから、能見一族には他の方法についてもしっかりと検証した研究成果を発表して欲しいものです。確率9割で無理だと思いますけど。


◎「根拠なし」は心理学会の権威が論証済み

心理学会の大御所の大村政男博士が既に根拠なし、と論駁してから数十年、まあいい加減な「占い」で、根拠などないに等しいから気にすることはない「お遊び」なのですが、日本では完全に市民権を得ています。困ったものです。


◎無責任なマスコミ

テレビなどであれだけ連呼されると「B型の人とは結婚したくない」などというサベツが生まれるでしょうね。

少し前に、マスコミが血液型番組をやたら流すので、国から注意されていました。

それでも平気で番組を流しています。ホリエモンに「ジャーナリズムは高級なんだよ」と自慢できた話でしょうかね。(私も朝から自分の血液型(や星座)が最低の占いだと不愉快になります。根拠がなくても気分が悪いです。)

誰か血液型が原因で婚約破棄になった人でもいれば、マスコミと能見一族相手に訴訟をされたらいかがでしょうか。まあ、負けるでしょうけど。


◎所詮お遊び、という認識が大切

正直なところ、日本で流行する分にはいいのですが、韓国人のB型男性にまで迷惑をかけているのは日本人としてちょっと恥ずかしいです。

別に遊びでやるならいいのですが、根拠はないということは認識すべきでしょうね。

ちなみに、私はO型です。


◎ところで妄想

ところで、こんな展開だと私は嬉しいのですが。

「実は血液型同士の相性はDNAがらみで本当に存在し、血液型占いは正しい。」と10年後に判明。

まあないと思いますがね。